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花丸 きのうが終わりました

まる3月13日。卒業式直前。職員室が凍り付いた。「ライブ中継ができない!原因がわからない。トラブル発生だ。もう生徒が登校してきてる!」小木田先生と広瀬先生の眉間に一筋汗が落ちた。「新しい中継アドレスを作り直す。」「教頭先生、保護者緊急メールで再配信用のアドレスを送っていただけますか!」

まる3月13日。卒業式直前。同時刻。ロータリーに3年生が集まっている。みんなすがしがしいいい顔をしている。ローターリーに笑顔の花がさいている。先生方はこの子たちのために最後の整備に余念がない。廊下のゴミを拾い、教室や廊下の掲示物を最後まで整えている。体育館は放送器具のチェック。換気のための窓開放。気づかれないところでこの日を支えている。

まる3月13日。卒業式。すばらしい呼名だった。代表者中島さんの授与は全員の分を受け取るような気合いがその姿勢や瞳に現れていた。僅かなぶれもない授与だった。卒業生の言葉は前生徒会長深田さん。彼女の言葉はいつも人の心を打つ。式のラストは式歌と校歌だ。深谷先生と広瀬先生が指揮と伴奏の大役をかってでた。生徒が高らかに歌いきった。感動した。

まる3月13日。ライブ中継。なんとか中継が始められた。同時視聴数が245に達した。最終的に視聴回数は1,789回だ。生徒と職員しかいない会場は、実は本来参列される保護者や来賓の人数をはるかにしのぐ人が見守る中での式となった。もちろん生徒は動揺はない。立派だった。

まる3月13日。式後。先生方はこの疲れが満足に変わる瞬間を味わっていた。3年の先生方がその夜最後の動画撮影を内緒で行っていた。生徒に内緒なのかな?卒業生はもう本当に卒業した。元気で。

まる3月14日。今日。先生方はもう次を見ている。休む間はない。次は1・2年生への支援だ。先生方は新たな目標を定め動き出す。ここまで保護者の方のご理解ご協力にあらためて感謝いたします。ありがとうございました。