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本 私たちは前を向く

まる27日午後6時の衝撃(全国2日から春休みまで臨時休校要請)。第一報は小木田教諭からの職員への報告だった。臨時に主任の先生方と会議を開く。当座明日28日の1日しか生徒と会えなくなる可能性がある。ならば今日できることは今日やる。そう先生方が決めた。◆子育てなどもういらっしゃらない先生方にも「共通の心持ち」をメールした。◆教頭先生は帰宅していたがまた来てくれた。奥様が「また行くの?寝袋ももっていったら(^^;)」とあきれながらも温かく送り出してくださった。学校に到着した教頭先生は保護者へ緊急メール。◆明日学習用具などできるだけ持ち帰らせたかった。生徒は長い時間家にいることになるだろう。できるだけ家で学習が始められるようにだ。1年2年の先生方もできる限り家庭学習用のプリントや課題を用意した。◆眞榮喜先生は「もう生徒に会えなくなるっ…」と顔を両手で覆った。卒業式はできるのかすらこの日はわからなかった。◆学年主任の先生は言った。「明日は子どもたちは動揺があるかもしれない。午前中のテストだけは、淡々としっかり受けさせよう。この話題は出さないで行こう」◆テレビからは驚きや批判、不安や心配が流れていた。

まる28日朝5時30分3年生の職員が入試対応で学校に集まりだした。松井先生がホームページに早朝ブログを発信した。受検生への直前メッセージだ。手作り合格だるまから絵馬から、先生方の優しさが写っているようだった。◆生徒玄関にはいつもより先生方も多く立っていた。「おはよう」が今日はとても明るく響いていた。◆朝受検の終わっていた3年生が40人弱登校した。下校前話をする。どの子の顔も表情がこわばっていた。◆市の教育委員会は市内校長先生を集め方針発表、その説明にただならぬ空気があった。卒業式は卒業生のみ、各学年2~3回の登校日は可。私の心はそれだけで落ち着けた。「卒業式はやれる。先生方は生徒とまだ会える!」◆テストが終わり今年度最後の給食はひじきごはん。食事がのどを通らなかった。◆午後1年2年の生徒にも別々に話をした。「日本の大人たちが、今あなた方に助けを求めている。みんなに不自由をさせ、我慢をさせることになる。それを乗り越えて日本の危機を救ってほしい。」と話した。◆会議、学年の登校日、卒業式へのテーマなど決定した。これからやるべきことが山のように出てきた。◆受検から3年生が戻ってきた。無事戻ってくれた報告に安堵。◆夕方職員会議。もう先生方の心は前を向いていた。◆テレビでは今日も決定に批判、疑い、不安、問題点が流れていた。

まる29日今日はK先生の誕生日だ。おめでとう。この日に会えるはまた4年後だ。◆昨日私は隣の教頭先生になんども愚痴や不平不満を漏らしていた。教頭先生は一度もぐちを口にしなかった。苦しい状態を我慢しているのは子どもたちだ。ニュースには今朝も不平不満が流れ出ている。批判しているとき人は、「だからこのあとどうなっても自分の責任じゃない」と言い逃れたいだけに聞こえる。こんなときだから前向きに生きる。あらためて、昨秋このホームページを一新しておくことができてよかった。立役者は加藤先生だ。

・保護者や地位の方、そして学校に来られない子どもたちのためにこのホームページが動き出す。